開運エネルギーを全身で感じる!ケーブルカーで行く高尾山パワースポットめぐり

パワースポット

都心から電車で約1時間。自然豊かな高尾山は、古くから修験道の霊山として知られ、開運・厄除け・金運・健康運など、あらゆるご利益を授かれる“最強のパワースポット”。

とくに今回ご紹介するのは、ケーブルカーでらくらくアクセスできる、女性にやさしい開運ルート
ゆるやかな表参道を歩きながら、天狗信仰の残る薬王院や神秘的な杉並木、そして大地と空のエネルギーが満ちる“山頂”を目指します。

蛸の頭をなでて願いをかけたり、名物グルメで福を呼び込んだり――
高尾山には、自然と心を整える時間がぎゅっと詰まっています。

ケーブルカーで楽々♪ 女子旅におすすめのルート

高尾山には、いくつかの登山ルートがありますが、体力に自信がない方や、ゆったり開運旅を楽しみたい方におすすめなのが「ケーブルカーを使ったルート」です。

高尾山の入り口でケーブルカー乗り場がある建物

京王線・高尾山口駅に到着したら、徒歩5分ほどでケーブルカー清滝駅へ。
ここから山の中腹にある高尾山駅まで、約6分の空中散歩がはじまります。

黄色いケーブルカー

実はこのケーブルカー、日本一の急勾配を誇ることでも有名!
ぐんぐん上昇していく車窓からは、高尾の森が広がり、すでに“浄化の旅”が始まっているような感覚に。

ケーブルカーを降りてからは、整備された表参道コース(1号路)をゆっくり登ります。
木漏れ日の中を歩く道はとても穏やかで、ところどころにベンチやお茶屋さんもあり、休憩しながらのんびり進めるのが魅力。

途中には、天狗像や御神木、薬王院など見どころが点在し、まるで「開運スポットの宝箱」。
自然とご利益がどちらも楽しめるルートだからこそ、女性の一人旅や女子旅にもぴったりなんです。

開運スポットめぐり①|【開運ひっぱり蛸&天狗焼き】

開運ひっぱり蛸の文字と蛸の石造

ケーブルカー駅を降りたすぐの場所に、ひときわ存在感を放つのが「開運ひっぱり蛸」
参拝者に大人気の縁起物です。

その由来となっているのは、開運ひっぱり蛸のすぐ隣にある樹齢450年を超える「たこ杉」。
杉の根がまるで蛸の足のように曲がりくねっていることからそう呼ばれていますが、そこには不思議な伝説が残されています。

かつて参道を整備しようとした際、この杉の大きな根が道の邪魔になるため、伐採しようとしたところ――
なんと一夜にして根がくるりと曲がり、道が通れるようになっていたのだそう。
そのことから、「道をひらいた奇跡の木」として、たこ杉は開運・道開きの象徴となり、今では多くの人々がそのご利益にあやかろうと訪れます。
たこ杉に直接触るのは、杉にとって良くないため、その代わりとして「開運ひっぱり蛸」が置かれるようになりました。
頭をなでながら願いごとをすれば、きっとあなたにも新しい道がひらけるはず。

そして、ひっぱり蛸のすぐそばにあるのが、高尾山名物「天狗焼」のお店。
その名の通り、天狗の顔の形をしたインパクト満点の焼き菓子で、ふっくらとした生地の中に黒豆あんがぎっしり。

天狗の顔を象った天狗焼

焼きたてをその場でいただくことができます。パリッと香ばしい皮に、ほくほくのあんこの優しい甘さが口いっぱいに広がって、まさに「福が舞い込む味」。

この「天狗焼」、高尾山でしか買えない限定スイーツ
お土産にも人気ですが、やっぱり一番おいしいのは焼きたて。
登山の前後にほっと一息。天狗のパワーを“味わって”チャージできる、開運おやつです♪

開運スポットめぐり②|心を清めて進む結界の門【浄心門】

鳥居の形をした浄心門と霊気満山の文字

たこ杉を通り過ぎた先に、凛と佇む【浄心門(じょうしんもん)】。
ここは、高尾山の霊域・薬王院の表参道の入り口です。

門の中央に掲げられているのは「霊気満山(れいきまんざん)」の文字。
これは、「この山に霊気が満ちている」という意味で、高尾山が古来より霊山として信仰されてきたことをあらわしています。
門をくぐることで、俗世から切り離され、神仏と向き合う時間が静かに始まる――そんな気配に包まれる場所です。

木のぬくもりを感じる堂々たる佇まいに、思わず背筋が伸びる瞬間。
ここから先は、薬王院へと続く聖域。
心を整えながら一歩ずつ、パワースポットの本領を感じていきましょう。

開運スポットめぐり③|男坂と女坂の分かれ道

薬王院へと続く表参道を進んでいくと、やがて道がふたつに分かれます。
それが、高尾山名物の分かれ道――【男坂】と【女坂】です。

どちらを選んでも、最終的には同じ道に合流するのですが、道の雰囲気はまったく違います。

【男坂】は、見上げるほどの急な石段。その段数はなんと108段。
これは仏教でいう“煩悩の数”。一段一段登ることで、煩悩を手放し、心が浄化されていくような気持ちになります。
まさに、“自分と向き合うための試練の道”とも言えるでしょう。

108の階段がある男坂
百八の石の階段の解説が彫られて石版

一方【女坂】は、ゆるやかな傾斜の登坂。
階段が苦手な方や、ゆっくり自然を楽しみながら歩きたい方におすすめの、やさしい道です。
苔むした石や木漏れ日の中を歩く静かな時間は、心を解きほぐしてくれるような癒しのひととき。

どちらの道を選んでも正解。
行きは無理せず女坂、帰りは気分を変えて男坂――そんな楽しみ方もおすすめです。

開運スポットめぐり④|煩悩を手放す祈りの儀式【六根清浄石車】

意の六根清浄

六根清浄石車は、仏教の教えに基づいた祈りの道具で、訪れる人々が“心と体を清める”ために回す石の輪です。

「六根」とは、人間の六つの感覚――眼・耳・鼻・舌・身、そしてそれらを正しく判断する心(意)のこと。
つまり五感と“心の目”を合わせた、私たちの「感じる力」そのものです。

高尾山の山内には、この六根清浄石車がなんと18ヶ所も点在しています。
それぞれの石車を6回ずつ丁寧に回すと、合計で108回。
これは仏教でいう煩悩の数にあたり、回すたびに心の迷いや悩みが浄化されていくとされています。

鼻の六根清浄

石車を手のひらで押しながら、心の中で「六根清浄、六根清浄…」と唱えるのもおすすめ。
自然に包まれた静寂のなか、祈りを込めて回すその行為は、まるで自分自身の内側と向き合う“ミニ修行”のよう。

ただ歩くだけでは気づけない、深い癒しと気づきがきっと訪れるはずです。
六根清浄石車を見つけたら、ゆっくりと手を添えて回してみてください。

開運スポットめぐり⑤|高尾山 薬王院で心身を浄化し、願いを届ける

薬王院の山門

高尾山の開運旅において、絶対に外せないのが【薬王院(やくおういん)】。
山の中腹にあるこのお寺は、真言宗智山派の大本山であり、修験道の霊場としても知られる強力なパワースポットです。

ご本尊は飯綱大権現(いづなだいごんげん)。
天狗の姿で現れることから、境内には迫力ある【天狗の石像】も点在しています。
魔を払い、進むべき道へと導いてくれる“守護の存在”として、天狗は高尾山の象徴的存在でもあります。

2体の大きな天狗の石造

境内には見どころがたくさんあるので、順番にご紹介します。

【願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)】

フォトスポットとして人気なのは【願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)】。
大きな石でできた「茅の輪」をくぐりながら願い事を唱えると、願いが叶うといわれています。
茅の輪くぐりは、6月に「夏越の祓」として期間限定で神社に置かれることがあります。半年間の穢れを払い、無病息災、家庭円満などのご利益があるといわれています。
輪の前で手を合わせてから、ゆっくりくぐってみましょう。

石でできた大きな願叶輪潜

ご縁を結ぶパワースポット【倶利伽羅龍(くりからりゅう)】

黄金の剣に黄金の2匹の龍が絡まった倶利伽羅龍

境内には、知る人ぞ知る良縁祈願スポットがあります。
それが、金色に輝く2つの龍が目を引く【良縁むすびの倶利伽羅龍(くりからりゅう)】です。

剣に2匹の龍が巻きついた像は、不動明王の化身として表されています。

恋愛はもちろん、人間関係・仕事・夢との出会いなど、人生のあらゆる良縁を引き寄せたい人におすすめのパワースポットです。

金運アップのパワースポット|【八大龍王堂(はちだいりゅうおうどう】

黄金に輝く水盤の上に立つ八大龍王像

金運・財運アップのご利益がある【八大龍王堂(はちだいりゅうおうどう)】です。

八大龍王は仏教における水の神であり、本来は雨乞いや水難除けの守護神として信仰されてきました。
水は「豊かさ」や「生命の源」を象徴することから、次第に金運・商売繁盛・開運招福のご利益もあるとされるようになりました。
流れを呼び、潤いをもたらす龍神のエネルギーは、金運アップを願う人々にとって強力な味方となっています。

八大龍王像の足元には、清らかな水が流れる水盤があり、お金を清める小さなザルが置かれています。
この水は「龍神の気」が宿る特別な水とされ、ここでお金を清めることで、金運や財運のご利益が授かれると言われています。

重厚な雰囲気に包まれた【本堂】と【御本社】

木造の本堂としめ縄

創建当初のご本尊は、病を癒す仏様として知られる「薬師如来」。そのため「薬王院」という名がつけられました。
その後、平安時代には修験道の影響を受け、修行僧・俊源大徳の祈願によって「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」を新たにお迎えし、現在ではその飯縄大権現を本尊としてまつっています。

天狗の姿で現れ、あらゆる災いを払って正しい道へと導いてくれる守護神であり、開運・厄除け・仕事運や勝負運など、多くのご利益があるとされています。

本堂の屋根の下に彫られた「龍」や「天狗」などの彫刻も見どころのひとつ。
細部に込められた職人の技と祈りに、ぜひ注目してみてください。

朱色の御本社とその前に立つ天狗の石造

ご本堂からさらに奥へ進むと現れるのが、ひときわ鮮やかな朱塗りの社殿【御本社】です。
重厚な木の質感が印象的な本堂とは対照的に、御本社は朱色を基調とした華やかな佇まい。
極彩色の彫刻や装飾が随所に施されており、まるで極楽浄土の一角に足を踏み入れたかのような神聖さと美しさに包まれています。

参拝の記念には、薬王院ならではの【御朱印】も忘れずに。

ご本尊の飯綱大権現の文字が入った御朱印

開運スポットめぐり⑥|【山頂(標高599m)は最大のパワースポット】

山頂に立つ高尾山頂の看板

薬王院を越え、自然の気に包まれながら歩いていくと、ついにたどり着くのが【高尾山の山頂】。
標高599.15mの頂に立った瞬間、空が一気に広がり、まるで天と地がつながるような開放感に包まれます。

山頂から見える富士山

運が良ければ、東側の展望スポットから富士山の美しい姿を望めることも。
その凛とした存在は、ただ見るだけで心が洗われ、まさに“パワー”を感じることができます。

ここ山頂こそが、高尾山の中でも最もエネルギーが高い場所とも言われています。
薬王院の守り神でもある「天狗」が、空の高みから静かに見守っているような感覚。
ぜひ、空を仰いで大きく深呼吸をしてみてください。
清らかな空気とともに、自分の中のネガティブな感情や迷いがスーッと抜けていくのを感じられるかもしれません。

薄紫のハスカップのソフトクリーム

さらに、山頂には茶屋や売店もあり、ちょっとしたご褒美タイムも楽しめます。
今回いただいたのは、ハスカップのソフトクリーム。
頑張って登ってきた体に、やさしく染みわたる癒しの味でした。

心も体も満たされる、599mのてっぺん。
高尾山の旅は、山頂でこそ“開運の実感”が生まれるのかもしれません。

まとめ|高尾山で心と運を整える旅を

高尾山は、古くから信仰を集めてきた“霊気満ちる山”。
ケーブルカーを利用すれば、本格的な山登りというよりも、ゆるやかな参道を歩く感覚で、どなたでも気軽に開運旅を楽しめます。

天狗の力に守られた薬王院や、煩悩を清める六根清浄石車、道をひらくたこ杉…。
山の至るところに、“心と運を整える”ための開運スポットがあります。

そして晴れた日には、山頂から望む富士山の姿が、何よりのご褒美に。
たとえ富士山が見えなくても大丈夫。
高尾山全体が、訪れる人を優しく包みこむようなエネルギーに満ちています。

日々の喧騒から少し離れて、心を静かに整え、自然とつながるひととき。
そんな“自分に還る時間”こそが、開運の第一歩なのかもしれません。

高尾山で、自分自身をリセットする癒しの旅を楽しんでみてください。

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