標高866mの山頂に鎮座する、静岡のパワースポット「秋葉山本宮秋葉神社」。黄金に輝く鳥居をくぐりながら、澄んだ空気と壮大な景色に包まれて、心も体もすっきり浄化されるような感覚に——。
今回は、そんな秋葉山の参拝レポートをお届けします。
山頂の茶屋では、磯辺揚げうどんでパワーチャージし、名物の「ご利益だんご」をお土産に購入。
見どころ満載の境内や迫力ある彫刻、個性的な御朱印もご紹介していますので、これから訪れる方の参考になれば嬉しいです♪
秋葉山本宮秋葉神社|基本情報

- 名称:秋葉山本宮秋葉神社(あきはさん ほんぐう あきはじんじゃ)
- 所在地:静岡県浜松市天竜区春野町領家841
- ご祭神:火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)
- ご利益:火防・防災・開運・厄除け
- 社格:旧県社・全国秋葉神社の総本宮
- 特徴:標高866mの山頂に位置し、「黄金の鳥居」と呼ばれる金色の鳥居がシンボル。空気が澄み、遠くの山々まで見渡せる絶景スポット。黄金に輝く御朱印も人気。
📝 ご注意ください
本記事で紹介しているのは、山頂にある「秋葉山本宮秋葉神社 上社」です。ふもとには「下社」もありますが、場所や雰囲気が異なるため、訪れる際にはお間違いのないようにご注意ください。
アクセス方法
🚗 車でのアクセス
- 新東名高速道路「浜松浜北IC」より約60分
→ 国道152号を北上 → 秋葉神社方面へ - 駐車場:あり(山頂近くに無料駐車場あり)
※山道はカーブが多く、冬季は積雪や凍結の可能性があるため注意。
🚌 公共交通機関でのアクセス(※難易度高め)
- JR「浜松駅」より遠鉄バスで「西鹿島駅」へ(約30分)
- 天竜浜名湖鉄道で「西鹿島駅」→「二俣本町駅」または「天竜二俣駅」へ(約10分)
- その後はタクシーまたはレンタカー利用推奨
※公共交通だけでのアクセスは困難なため、車利用がおすすめです。
大鳥居をくぐり、参道へ

駐車場に車を停めて、まず目に飛び込んでくるのが立派な大鳥居。その両脇には、まるで境内を守るかのように鋭い眼差しをした大きな狛犬がいます。私にはドーベルマンのように見えて、ちょっぴり緊張感も。
その凛々しい番犬(?)たちに軽くご挨拶して、いよいよ鳥居をくぐり、山頂へと続く参道へ──。

【荘厳な守護の門】西ノ閽の神門と四神の装飾に注目
参道を静かに進んでいくと、ひときわ風格ある木造の門が見えてきます。こちらが「西ノ閽の神門(にしのかんぬきのしんもん)」です。

荘厳な佇まいと繊細な彫刻に、思わず足を止めて見入ってしまうこの門。
よく見ると、神門の四隅には「四神(ししん)」が施されていて、東西南北それぞれの方角を守護しています。

【神域を守護する聖なる存在】四神(ししん)とは?
「西ノ閽の神門」の四隅には、東西南北を守護するとされる四神(ししん)が彫刻されています。四神とは、古代中国の思想に由来し、それぞれの方角と自然の力を象徴する霊獣たちです。
- 🐉 青龍(せいりゅう):東を守る龍。水や春を司り、成長と繁栄の象徴。
- 🐅 白虎(びゃっこ):西を守る虎。風や秋を司り、魔除け・武勇の象徴。
- 🐢 玄武(げんぶ):北を守る亀と蛇が絡み合った姿。水や冬を司り、長寿や安定の象徴。
- 🐦 朱雀(すざく):南を守る鳳凰のような鳥。火や夏を司り、再生と浄化の象徴。
それぞれの彫刻は非常に精巧で、今にも動き出しそうな迫力と生命力を感じます。
方角ごとに守護の意味を持つ四神が配されていることで、この神門をくぐること自体が“結界を抜け、神聖な空間へと足を踏み入れる”という特別な体験となります。
【黄金の輝きに願いを込めて】幸福の鳥居と山頂の絶景

参道を抜け、境内に到着すると、目の前に現れるのがまばゆいほどに輝く「黄金の鳥居」。その神々しい存在感に思わず「わぁ…」と声がこぼれてしまうほど、イメージ通りの美しさに心を奪われます。
この鳥居は「幸福の鳥居」と呼ばれ、かつて秋葉山正一位の額を掲げた金銅の鳥居を復元したものだそう。
案内板には、火の神・秋葉大権現が災厄を除き福を授ける神として信仰されてきた歴史や、迷いや悩みを抱えた人々に「幸福の居場所」を与える象徴としてこの鳥居が建てられたことが記されています。

そして、この鳥居越しに広がるのは、標高866mならではの絶景──。遠くの山々と空が一体となったような風景が、心の奥まで染みわたるような癒しを与えてくれます。

黄金の鳥居をくぐりながら、自分の中の願いや想いを静かに祈る…
そんな時間が、きっとこれからの一歩に力をくれるはずです。
【光と炎の神の恵み】本堂参拝と御朱印・天狗みくじ体験

黄金の鳥居をくぐった先、石段を登ると荘厳な本堂(ご本殿)が目の前に現れます。
秋葉山本宮秋葉神社の御祭神は、火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)。
日本神話に登場する伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)という国生みの神々の御子であり、「火の主宰神」として知られています。
この神様のご神徳は、ただ火を司るというだけではありません。
火が持つ「光」や「熱」、そして「強いエネルギー」は、私たちの暮らしや文明を支える力そのもの。
静かな空気に包まれながら、しっかりと手を合わせて開運と無病息災を祈願しました。
本堂のすぐそばには、おみくじや授与品が並ぶスペースがあり、その中でも目を引いたのが——
思わず二度見してしまうような、真っ赤な顔がインパクト抜群の「天狗みくじ」!

これは、秋葉山に古くから伝わる「天狗信仰」に由来していて、境内には願いを皿に乗せて投げる「天狗の皿投げ」スポットもあります。
「天狗様、どうかこの願いを届けてください…」そんな思いで、おみくじを手にしました。

さらに、この神社で忘れてはいけないのが御朱印。
いただいたのは、まばゆく黄金に輝く御朱印で、鳥居と拝殿は切り絵のようになっている繊細で特別感あふれるデザインです。

【参拝後のお楽しみ】心も体も温まる茶屋ごはんと、ご利益だんご
参拝を終えたあとは、境内にある茶屋でちょっとひと休み。
冷えた体をじんわり温めてくれたのは、こちらの磯部揚げうどん!

お出汁がしみる優しい味わいに、サクッと香ばしい磯部揚げがたまらない一杯。
参拝のあとの満足感と相まって、じんわりと体の芯まで癒されていくのを感じました。
そして帰り際には、名物のご利益だんごをお土産に。
赤い天狗様のパッケージが目印のだんごは、もちもちとした食感でほんのり甘く、ここでしか購入できないので、たくさんまとめ買いされる方もいるようです。

その土地の恵みを“いただく”という行為自体が、実は大切な開運アクション。
大切な人へのお土産にもぴったりで、きっと福のおすそ分けになるはずです♪
まとめ|黄金の鳥居と火の神様に導かれる、天空の開運旅
標高866mに鎮座する秋葉山本宮秋葉神社 上社は、自然のエネルギーと神聖な空気に満ちた、まさに“天空のパワースポット”。
黄金に輝く鳥居や四神が守る神門、絶景の本堂、そして天狗みくじや皿投げなど、ここでしか体験できない“開運スイッチ”が至るところに散りばめられています。
さらに、参拝後にいただく磯部揚げうどんの美味しさと、ご利益だんごのお土産で心もお腹も満たされて、身も心も浄化されるような一日になりました。
浄化・防災・再生のエネルギーを受け取りたい方に、ぜひおすすめしたい場所です。