三徳山三佛寺・投入堂|日本一危険な国宝。人生が変わる“修行型パワースポット”【鳥取】

パワースポット
スポンサーリンク

「行くか、やめるか」。
三徳山三佛寺・投入堂は、参拝の瞬間から“自分と向き合う旅”が始まります。

私は正直、直前まで本当に登るべきか悩みました。
ですが、山に足を踏み入れた瞬間に確信したのです。

「一生に一度経験できるかどうかのチャンスが目の前にあるのに、やらない選択肢はない」 と。

鎖をつかんでよじ登り、ほぼ垂直の岩壁を綱で進み、
下りはさらに怖い。
どこが終わりなのか分からない道のり。

それでも、前を歩く見知らぬ“仲間”たちの存在が背中を押してくれました。

そしてたどり着いた投入堂は、
「生きていること」そのものに感謝したくなるほど神々しい場所 でした。

そんな三徳山投入堂の魅力を、写真とともにご紹介します。

✔ この記事で分かること

  • 三徳山・投入堂が“日本一危険な国宝”と言われる理由
  • 実際の登山ルートと難所の様子(写真付き)
  • 参拝前に知っておきたい注意点・服装・持ち物
  • 現地で感じたパワースポットとしての神聖さ
  • 初心者でも登れるのか?実際の体験レビュー

こんな方におすすめ

  • 本気のパワースポットを探している
  • 人生の転機・節目にいる
  • 心身を浄化したい・リセットしたい
  • “修行系”の聖地に惹かれる
  • 鳥取の開運旅モデルコースを探している
スポンサーリンク

「三佛寺本堂」参拝(入山受付の前に必ず立ち寄ります)

三徳山・三佛寺本堂。投入堂登山前に参拝する本堂
三徳山・三佛寺本堂。投入堂登山前に参拝する本堂

投入堂へ向かう前に、まずは 三佛寺本堂を参拝 します。
ここには役行者が祀られており、修行の地「三徳山」の中心となる場所。

本堂の静けさと清らかな空気に触れると、
「これから険しい山へ入るんだ」という心の準備が自然と整いました。

本堂参拝後、本堂の横にある入山受付へ向かいます。

■ 三徳山三佛寺・投入堂とは?

“日本一危険な国宝”と呼ばれる理由

断崖絶壁に建つ国宝・三徳山三佛寺の投入堂の外観
断崖絶壁に建つ国宝・三徳山三佛寺の投入堂の外観

三徳山三佛寺は、山岳修行の地として古くから信仰を集め、
断崖に張りつくように建つ「投入堂」は国宝に指定されています。

投入堂は“建てたのではなく、投げ入れた”という伝説も残るほど。
現代の建築技術でも「どうやって建てたのか不明」と言われる神秘の建造物です。

⛔入山前に必ず知っておきたい注意点(服装・持ち物・受付ルール)

● 入山の流れ

  1. 受付で服装チェック・記帳(名前と入山時間を書きます)
  2. 入山料支払い
  3. 登山開始(往復約2時間〜2時間30分)

三徳山投入堂の参拝は、 “修行” と言われるほど険しい山道を進みます。
入山受付では、係員のチェックに合格しないと登れません。
命を守るため・安全に登るために、事前に知っておきたい大切なポイントをまとめました。

投入堂登山の服装チェックを行う入山受付
投入堂登山の服装チェックを行う入山受付

🔸必ず2名以上での入山が必須

  • 1人では入山できません。(これは厳格です)
  • 私が受付をした際、前にいた男性が1人旅で入山を断られていました。
     しかし、前のグループの方が「一緒にどうぞ」と受け入れ、無事同行していました。
    万が一に備えた安全のためのルールなので、事前に誰かと一緒に予定すると安心です。

🔸雨の日 or 前日が雨の場合は入山NG

  • 雨天時や前日の雨で地面が滑りやすい場合、入山自体が禁止されます。
  • 実際に当日、案内でもかなり強調されていました。
    → 山道は滑りやすい根っこ・岩・ほぼ直角に近い山道を登るため、天候は最重要です。

🔸靴の裏の状態チェックあり(重要)

  • カジュアルスニーカーでも、靴裏が滑りやすいと入山不可になります。
  • 受付で、係の方が靴裏をしっかりチェックします。

▼滑りやすい靴と判断された場合

写真のように、

  • 藁草履(900円)への履き替えが必要
  • 軍手の購入(滑り止め用)も推奨→鎖や綱を使って岩をよじ登るので軍手も必須です!
  • 飲み水を持っているかも確認されます→飲み水は必須です!

私が訪れた時も、藁草履に履き替えている方がいました。

受付で販売されている「わらぞうり(900円)」
受付で販売されている「わらぞうり(900円)」

🔸受付前で準備を整える(自販機・荷物チェックあり)

  • 受付横に自販機があり、ここで水分を必ず購入できます。
  • 登山中は水を買えないので、500ml〜1Lは確保しておくのがおすすめ。
  • 大きすぎる荷物は不可。リュック推奨、手持ちバッグは危険です。

🔸公式が定める心構え(パンフレットより)

  • 投入堂参拝はあくまで 修行の場 であることを理解する
  • 入山受付時間は 8時〜15時
  • 冬季(12〜3月)は積雪のため閉山
  • 途中で危険と判断されたら引き返す必要あり
  • 自己責任での登山になるため、心身ともに準備が必要

【三徳山・投入堂】命がけの修行登山ルート体験記

■ 宿入橋を渡った瞬間から “修行” は始まる

真っ赤な宿入橋を渡ると、そこはもう修行の世界。
ここから先は、人工的な整備は最低限、自然のまま
この橋を渡ればもう覚悟を決めるしかありません。

直前まで迷いがあったのに、
足を踏み入れた瞬間、不思議と迷いが消えました。

三徳山修行登山の入口となる宿入橋(ここから先が修行の道)
三徳山修行登山の入口となる宿入橋(ここから先が修行の道)

■ カズラ坂(最初の難所)

木の根をつかみながら登る三徳山の最初の難所・カズラ坂
木の根をつかみながら登る三徳山の最初の難所・カズラ坂

最初の難所がここ。
木の根っこに足をかけ、急斜面を登ります。

この時点ですでに汗だくです。

■ 文殊堂に到着

息を切らしながら辿り着く文殊堂。
断崖にせり出した文殊堂は、
風の音がよく響き、
「山の気」が全身に流れ込む感覚があります。

断崖絶壁に建つ三徳山文殊堂(絶景を見下ろす重要文化財)
断崖絶壁に建つ三徳山文殊堂(絶景を見下ろす重要文化財)

靴を脱いで1mもない幅の狭い縁側をぐるりと時計周りに一周します。

四つん這いになって進みます。ここ、本当に怖いです…!
でも、絶景!ここまで来た人だけが見られる景色。
恐怖と達成感と感動が一気に押し寄せてきます。

■ 地蔵堂へ

木組みの柱で岩に支えられた三徳山地蔵堂(投入堂と同じ構造)
木組みの柱で岩に支えられた三徳山地蔵堂(投入堂と同じ構造)

文殊堂と似た構造で、こちらも圧倒的。
どうやって建てたのか誰も説明できないほどの技術。

三徳山地蔵堂のご利益案内
三徳山地蔵堂のご利益案内(長寿延命・安産・子供守護)
地蔵堂から見下ろす三徳山の深い山々の眺め
地蔵堂から見下ろす三徳山の深い山々の眺め

■ 鐘楼堂(2トンの鐘)

三徳山鐘楼堂。急斜面に建ち、巨大な鐘が吊るされている不思議な建造物
三徳山鐘楼堂。急斜面に建ち、巨大な鐘が吊るされている不思議な建造物

「こんな場所にどうやって2トンの鐘を?」
と誰もが思う、謎の建築。
鐘を鳴らすこともできます。

馬の背牛の背

最後の難関「馬の背 牛の背」
最後の難関「馬の背 牛の背」

馬の背 牛の背と呼ばれるごつごつした岩肌の崖路が最後の難関です。
少しでも足を滑らせたら真っ逆さまに下まで落ちていきます。
すべらないように慎重に進みます。

■ 観音堂(胎内くぐり)

観音堂。岩の下に作られた胎内くぐりの参拝場所
観音堂。岩の下に作られた胎内くぐりの参拝場所

ここで“胎内くぐり”を行います。
生まれ変わりを象徴する修行で、心身がリセットされます。

■ 投入堂(クライマックス)

絶壁に建つ三徳山投入堂。どうやって建てたのか未だに謎の国宝
絶壁に建つ三徳山投入堂。どうやって建てたのか未だに謎の国宝

ついに到着。
「どうやって建てたのか分からない国宝」
写真で見ても信じられませんが、実物はもっと神秘的。

“ここまで来た自分”を抱きしめたくなるほどの達成感。

見ず知らずの人たちが、同じ山を、同じ思いで登っていく。
自然と湧き上がる一体感。
そして、投入堂を目の前にした瞬間の静けさは忘れられません。

まさに 「神がかった」 場所です。

■ 御朱印

三徳山三佛寺でいただいた御朱印
三徳山三佛寺でいただいた御朱印

無事に下山した後は、三佛寺で 御朱印をいただきました。
投入堂まで登山しなくても御朱印はいただけますが。、
険しい道のりを終えていただく御朱印は、
まさに“修行を終えた自分へのご褒美”。とても感慨深いものがあります。

投入堂は、強い修行の地。
御朱印も力強く、美しい墨書きが印象的です。

まとめ:三徳山投入堂は“自分と向き合える最強のパワースポット”

三徳山投入堂は、ただの登山ではなく
心と体の両方を使って挑む “本物の修行体験”。

登りはもちろん、下山も慎重さが求められますが、
一歩ずつ進むごとに「自分と向き合う」時間が続きます。

険しい道の先に突然姿を現す投入堂は、
本当に息を飲むほど神々しく、
「この場所に導かれた」と感じるほどの特別な空気がありました。

一生に一度の体験。
一歩踏み出す勇気が、未来の自分を変えてくれる。

三徳山は、そんな “魂が整うパワースポット” です。

挑戦する価値は、間違いなくあります。