【越前大仏】神秘的な異空間、福井のパワースポット

越前大仏と1281体の石仏 パワースポット

福井県勝山市にある「越前大仏」を見に行ってきました。神秘的な空間と迫力の大仏の全容をレポートします。

越前大仏の基本情報

  • 正式名称 大師山清大寺 越前大仏
  • 住  所 福井市勝山市片瀬50字1-1
  • 電  話 0779-87-3300
  • 拝観時間 8:00~17:00(1月~3月の冬季は9:00~16:00)
  • 駐 車 場 無料 (400台駐車可能)
  • 拝 観 料 大人500円、小・中・高300円(団体 大人400円、小・中・高200円)

越前大仏へのアクセス

車の場合
中部縦貫自動車道「勝山IC」から​車で約10分
JR福井駅からは車で約40分
福井県立恐竜博物館からは約7分

公共交通機関の場合
JR福井駅東口からツアーバス〈はぴバス〉が運行中。越前大仏や福井県立恐竜博物館を巡ることができます。
JR福井駅からえちぜん鉄道勝山永平寺線で終点の勝山駅まで行き(約60分)、勝山駅からコミュニティバスで「越前大仏前」に行き下車。バス停から徒歩約8分。

越前大仏の全景と所要時間

駐車場の入り口に置いてある案内看板です。
敷地が広いので、観光時間は1時間ぐらいあるとゆっくり見て回れます。
大仏殿だけなら30分もあれば充分だと思います。

越前大仏の敷地地図

門前町

門前町には、両サイドにずらっとお店が並んでいますが、現在は1軒のみの営業となっています。
ここだけ時が止まったような不思議な空間でした。
観光客がちらほらいたので良かったですが、人がまったくいなかったらちょっと怖いかもしれないです。

五重塔と青空

門前町で営業している「きくや」さんです。
ここで売られているお饅頭は日本一の大きさで、肉まんぐらいのサイズでびっくりします。
「きくや」さんは土日のみの営業です。

ピンクと白の薄皮饅頭

期間限定のアンブレラスカイ

大門の前でアンブレラスカイが開催されていました。
シャッター街を見た後なので、一気にテンションが上がります。
2025年4月現在、アンブレラスカイの開催情報はまだありませんが、過去の開催日は次のようになっていましたのでご参考にしてください。
秋季開催:2023年9月30日から10月9日まで開催。
春季開催:2024年4月28日から5月6日まで開催。
夏季開催:2024年8月10日から17日まで開催。

開いた傘がたくさん並べてある
大門の前に開いた傘がたくさん並べてある風景

越前大仏の受付と御朱印

大門の手間に受付があるので、そこで拝観料(大人500円)を払います。
御朱印もここでいただけます。
この時は書き置きでしたが、直書きもいただけるようです。

大門・中門

大門の前にならぶ6体の大仏と五重塔

大門や灯篭、狛犬などいちいち大きいです。
門の前にある6体の石仏も立派です。
正面から撮影すると6体がカメラにうまく収まらないので斜めから撮影したほどです。

座っている6体の黒い石仏

迫力満点の狛犬は神社で見かける通常の狛犬の5倍ぐらいはありそうです。

通常の5倍ぐらいの大きさの狛犬

狛犬の足の間から見た景色がこちら。小学生なら足の間を通り抜けられそうです。

大きな狛犬の足の隙間から見える風景

大門を守っている仁王像です。デカさも表情も迫力があります。

仁王像

続いて2番目の門、中門です。

鉄筋でできた楼門

ここにも仁王像がいます。こちらの仁王像は鉄っぽい素材で大門の仁王像よりこじんまりしています。それでも大きいですが。

中門を通ってようやく本殿に到着です。
本殿はどことなく中国っぽい異国のような雰囲気があります。
東大寺の大仏殿を上回る大きさで、窓を多くして中にたくさん自然光が入るように工夫されているそうです。

越前大仏がいる本殿

越前大仏

こちらが越前大仏です。
手前に写っている人と比べていただけるとその大きさが分かると思いますが、思わず声が出る大きさです。
大仏様の高さは17メートルで奈良の大仏様(16.2メートル)を上回る大きさです。
大仏殿の中はとても明るくジメっとした空気ではなく爽やかな空気が流れています。

越前大仏の座像

こちらは大仏様の両脇を守る「羅漢」と「文殊菩薩」です。
大仏様の両脇に2体ずつあります。

2体の大きな石像。左が羅漢像、右が文殊菩薩
2体の大きくて黒い石仏
羅漢像と文殊菩薩の解説板

大仏様を囲むように左右と後ろの壁には1,281体の石仏が並べられています。
この見たことのない石仏の多さが異様な空間を醸し出しています。

壁一面に並べられた石仏

一体一体ポーズや髪型、衣装が違っていて、本当にすごいです。

大仏様の周りはぐるっと一周することができます。
大仏様の裏側も天井まで一面ぎっしりと石仏が並べられています。

絵馬やおみくじもあります。

色々な形のたくさんの絵馬が書けられいる

2階に上がると大仏様と向き合えるようになります。
大仏殿全体も見渡せるので2階に上がるのがおすすめです。

2階からみた大仏様

九龍壁(きゅうりゅうへき)

大仏殿から回廊を歩いてすぐのところに九龍壁があります。
九龍壁とは、中国の北京市にある装飾壁のことで中国の国宝第一号に選ばれたものです。
それを中国政府の正式な許可を得て再現したものがこちらです。
九頭の龍は古代帝王の象徴とされてきたそうです。
越前に流れる九頭竜川にちなんで設置されたそうです。

九頭の龍がいる大きな壁画

五重塔

回廊を渡って五重塔に行きます。
この五重塔は京都の東寺の五重塔(55メートル)を抜いて日本一の高さ(75メートル)を誇ります。
大仏殿から五重塔までひと続きにある回廊も素晴らしいです。

回廊と等間隔に置かれた石仏
五重塔へと続く回廊の階段
五重塔

五重塔はエレベーターが設置されています。
各階に阿弥陀如来、釈迦如来、薬師如来が安置されていますので、エレベーターでいっきに一番上にまで行き、階段で下りながら各階を見学されるのがおすすめです。
これは五重塔から見た眺めで絶景でした。

五重塔の上からの眺め、大仏殿とその向こうに広がる山の景色

まとめ

最後まで見ていただきありがとうございました。
このお寺は相互タクシーで財をなした実業家の多田清さんが、自身の成功と出世できたことへの恩に報いるため、自身の財を投げうって建立しましたが、納税が困難になり公売にだされるなど紆余曲折があったようです。
それでも、現在もこうして維持していただき、このような素晴らしい建造物を見せていただけるのは大変ありがたく思います。
SNSなどで注目されているようですが、まだまだ観光客は少なくインバウンドもない感じでゆっくり静かに過ごすことができます。
神秘的な写真がたくさん撮れますし、壁面に並んだ1281体の石仏は圧巻です。
この記事を見てより多くの方がこの越前大仏を訪れていただけたら嬉しく思います。


タイトルとURLをコピーしました