SNSでだるま供養の様子を目にし、
「近くで参加できる場所はないかな」と調べていたときに見つけたのが、
岐阜県にある 大龍寺 でした。
大龍寺のだるま供養は、願いを込めてきただるまをおたきあげし、
一年の感謝を伝える大切な行事。
2026年は1月18日(日)に開催されました。
昨年一年のお礼を伝え、
一年の始まりに新たな一歩を踏み出すきっかけにしたい。
そんな想いを胸に、だるま供養へと出かけてきました。
岐阜・大龍寺のだるま供養とは
岐阜県にある 大龍寺 で行われる「だるま供養」は、
年に一度だけ行われる特別な行事です。
毎年1月12日〜18日の間の日曜日に開催され、
一年間、願いを込めて寄り添ってきただるまを奉納し、
感謝を祈る時間が設けられます。
境内には奉納された無数のだるまが高く積み上げられ、
御住職の読経と共に、「福竹(ふくたけ)」と呼ばれる青竹で点火されます。
立ち上る炎とともに、だるまたちは次々とお焚き上げされていきます。
夕方までに供養されるだるまの数は、なんと約1万体。
炎、煙、読経の声が重なり合う光景は圧巻で、
毎年、多くの参拝者がこの瞬間を見届けに訪れます。
🚃名鉄岐阜駅から大龍寺へ|アクセスと当日の流れ
名鉄岐阜駅からバスで約30分
大龍寺へは、名鉄岐阜駅からバスで向かいました。
名鉄岐阜駅を出て、道路を渡った向かい側にある
バス停4番乗り場から出発するバスに乗車します。
利用したのは、N72〜86系統のバス。
「高富大竜寺前」で下車すると、すぐ近くに大龍寺があります。
数分後にちょうどよい便があり、待ち時間もほとんどなく出発。
乗車時間はおよそ30分ほどで、
思っていた以上にスムーズにたどり着くことができました。
だるま供養の前に|お参りと授与品めぐり
だるま供養の点火は午後1時から。
その前に、境内をゆっくりと巡りながらお参りと授与品をいただきました。
だるま供養には大勢の人が来ますので、ゆっくりお参りや授与品をいただきたい方は
少し時間に余裕を持っていくことをおすすめします。
本堂と達磨大師坐像にお参り
まずは 大龍寺 の本堂へ。
本堂の前には高さ約5メートルの大きな達磨大師坐像が鎮座しています。
こちらにも静かに手を合わせ、一年の感謝を伝えます。
新しい一年の願いを込めて|福だるま
お参りのあとは、新しい一年の願いを込める「福だるま」をいただきました。
福だるまは、大きなものから手のひらサイズまで、さまざまな大きさが用意されています。
今回は、一番小さい福だるま(800円)を選びました。
小ぶりながらも存在感があり、
倒しても倒しても起き上がってきます。
これから一年、そっとそばで見守ってくれる心強い存在です。
達磨大師堂で拝観|大きなだるまの迫力
八角形の特徴的な建物は達磨大師堂。
達磨大師堂の中には、祈願成就を終えただるまがずらりと並んでいます。
堂内には、ひときわ目を引く大きなだるまも安置されており、
その迫力に、思わず足を止めて見入ってしまいました。
ひとつひとつに、人それぞれの願いと一年の歩みが込められています。
おみくじ|新春限定の金みくじとだるまみくじ
達磨大師堂をお参りしたあとは、おみくじを引きました。
この時期ならではの新春限定「金みくじ」と、
見た目も可愛らしいだるまみくじがあります。
金みくじは、名前のとおり金色が印象的で、
新しい一年の運気を占うのにぴったり。
内容を読む時間も、自然と背筋が伸びるような気持ちになります。
一方、だるまみくじは、手のひらサイズの小さなだるまの中におみくじが入ったもの。
このだるまも、倒れてもすぐに起き上がる「七転び八起き」の縁起物です。
一つひとつお顔が違うので、お気に入りのだるまを見つけるのも楽しいです。
御朱印とお守り|だるまのお寺ならではの授与品
参拝のあと、御朱印もいただきました。
御朱印は2種類いただき、どちらもだるまのお寺らしい力強さと温かみを感じるもの。
行事の日ということもあり、
この日この場所でお参りした記憶が、そのまま形に残るような御朱印でした。
参拝の記憶を、そっと残してくれる一枚です。
お守りもたくさんの種類が並んでいましたが、
中でも目を引いたのが、だるまが8個連なった鈴のお守り。
ころんとしただるまがいくつも連なり、
見た目の可愛らしさに、思わず手に取ってしまいました。
午後1時、だるま供養の点火
午後1時が近づくにつれ、
高く積み上げられただるまの周りには、少しずつ人が集まり始めます。
先ほどまで賑やかだった境内も、
どこか張りつめたような空気に変わっていきました。
そして午後1時を少し過ぎたころ、
大龍寺の本堂の方から、
住職が火のついた「福竹」を手に現れます。
静かにお経を唱えながら、一歩一歩、だるまのもとへと進んでいく姿がとても印象的でした。
住職はそのまま、お経を唱えながら
積み上げられただるまの周りを三度ゆっくりと巡り、
祈りを込めて、だるまに火を移します。
火が入ると、積み上げられていただるまは、
少しずつ炎に包まれていきます。
その様子を見守る参拝者の表情も、どこか静かで、
手を合わせる人、そっと目を閉じる人、それぞれの祈りが重なっていきました。
炎に包まれながら、願いと感謝が手放されていきます。
供養が始まったあとも、
奉納された新たなだるまが次々と運び込まれ、
お焚き上げは夕方まで続きます。
最終的に供養されるだるまの数は、およそ一万体。
そのひとつひとつに、
一年分の願いと、歩んできた時間が込められていると思うと、
胸が熱くなるような気持ちになりました。
燃え上がる炎は、
感謝とともに次へ進むための炎。
また新しい一歩が始まる――
そんなことを、静かに教えてもらった時間でした。
まとめ|願いを手放し、次の一年へ
だるま供養は、
願いが叶ったかどうかに関わらず、
一年の歩みそのものに感謝を伝えることに意味がある行事だと感じました。
「願う → 感謝する → 次へ進む」
その流れを大切にするこのだるま供養は、
ただお願いをするためのものではなく、
心の中に一区切りをつけ、新しい一年へ向かうための時間。
炎の中へとだるまを送り出しながら、
これまでの出来事をそっと手放し、
また前を向いて歩き出す準備が整っていくようでした。
岐阜・大龍寺のだるま供養は、
一年の始まりに心を整え、
新たな一歩を踏み出すための、
静かで力強い開運の儀式。
節目の時期に、また訪れたいと思える、
そんな大切な時間となりました。
だるま供養を終えて、
手放したあとは不思議と気持ちが軽くなりました。
「またいつか、今の自分に合っただるまを迎えられたらいいな」
そんなふうに、自然と思えたのも印象的でした。
